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開催日時
2024年10月10日(木)14時00分~
出席委員
高木正和(委員長) 戸﨑文葉(副委員長) 志田倫子 大木 由美子
柏田健次郎 小林裕規 ※飯野委員・上柳委員は欠席
議題
番組名 「58年 審判の日 ~袴田事件が問う司法~」
放送日時 2024年9月26日(木)13時50分~15時45分
制作著作 テレビ静岡
概要
1966年、当時の清水市で一家4人が殺害され、従業員の男性(当時30)が逮捕された事件。1980年に死刑判決が確定するも、2023年3月、無罪を言い渡すべき明らかな新証拠が見つかったとして裁判のやり直し=再審が確定。同年10月、再審公判が始まった。ことし5月、弁護側が男性の無罪を主張したのに対し、検察側は改めて死刑を求刑。無罪か死刑か、捜査機関によるねつ造はあったのか、なかったのか。日本の刑事司法を揺るがす死刑再審の判決の日。無罪を求め、ともに闘い続けた姉の表情や判決結果を静岡地裁前からの生中継で速報するとともに、判決の持つ意味や司法の問題点などを考えた。
審議概要
- ゲストの弁護士のコメントが理路整然としてわかりやすく、判決に「ねつ造」の言葉が入るかどうかなど、注目点や審理の意味を十分理解できた
- 事件を様々な角度から掘り下げて取材し、姉の献身的な支援や支援団体の活動がよくわかったし、無罪を信じることの大切さを感じた。
- 臨場感ある中継で、裁判所と男性の自宅の緊張感が伝わり効果的だった。「身体の自由を取り戻すだけでなく、日本の司法を変える判決」とのコメントが印象に残った。
- 無罪は確定したものの再審法改正などの課題が残っていることを、番組を通して社会が共有できた。地元メディアとして取材を続けてほしい。
- ゲストの弁護士、担当記者、MCのアナウンサーはいずれも説得力があり、わかりやすかった。制作側の熱意がこもった番組で、長過ぎる58年の重みを感じた。
- 速報も意義があったが、判決の全文を読み込むことができた、もう少し後のタイミングでも番組を企画してよかったのでは。
以上、制作部門にフィードバックし、今後の番組作りの参考とさせていただきます。
次回の番組審議会は2024年11月14日(木)の予定です。
以上
過去の番組審議会概要